悪しき3つの関わりと傾聴

いつもありがとうございます。

初売りに乗じて衝動買いをした、岩松正史です。

傾聴の祖、C.ロジャーズは
非指示の姿勢で向き合う成果を強調すると同時に、
すべきではない悪しき関わり方として
以下の3つをあげています。
(1942年カウンセリングと心理療法)

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(1)命令と禁止
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命令と禁止は改善を望んでされることだが、
結局はそれをするカウンセラーの個人的な思い込みの
強制でしかなくかえってクライアントを弱体化させていく。

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(2)説得
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説得をされることで一時的に情動が興奮状態になる。
しかし結局元の状態にあと戻りしておしまいになる。

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(3)励ましと勇気づけ
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(ここで言う励ましと勇気づけとはアドラーが言う励ましや勇気づけとは異なる)
「よくなっている」「改善しつつ」「よい方向に向かっている」
などの励ましと勇気づけは動機づけを試みるものだが、

これは実際に存在している問題を否定すると同時に、
問題を感じている本人の感情も否定している。

また勇気づけや励ましをされることにより
クライアント自身が受けとりにくい自分の衝動を
認めることをためらい始めてしまう。

・・・

「命令と禁止」「説得」「励ましと勇気づけ」
この3点に共通するものはほんの一時的には
状態が好転したように見えるけれども

結局、根本的な解決には何も結びつかないか、
あるいは問題をさらに深刻化させることを
危惧しているものです。

しかし、

これらの3つの行動とった結果、
物事が好転したという経験を
もっている人もいるでしょう。

そのような経験を持つ人が留意しなければいけない点は
うまくいくことがあるということと
だから正しい方法であるということは
まったく別のことである認識をもつことです。

・その成果はクライエント自信が納得しているか?
・表面的な解決だけでなく内面的な解決になっているか?
・実際にはまだ存在している問題を覆い隠していないか?
・問題の本質を先延ばしにしているだけではいないか?

考えてみましょう。

もちろん非指示(受容、共感)に対しても
まったく同じ問いかけをしてみる必要があります。

つまり、

3つの関わり方がよいか?
それとも非指示がよいか?という
二元論的な問いかけそのもの愚問なのです。

3つ+非指示(受容、共感)すべてについて
自由に選択し十分な力量をもって
使い分けることが出来るならどれも自由に使えることが
クライエントの支援になるはずです。

しかし、

3つの関わり方しかできない人にありがちな失敗は
一つの方法が上手くいかないときに
本質な欠点が同じ3つの関わりのなかで
右往左往してしまうことです。

少なくとも3つの関わりとはまったく性質が違うく
非指示という選択肢があれば狭い価値観の中で
右往左往せずに済むようになります。

そのためにも、

多くの人に欠落している非指示という関わり方の
技術を持っていることは誰の損にもならず得にしかなりません。

「傾聴はちゃんとできるけれど使わない」
のであればそれは自由を手に入れることなのです。

でも傾聴が出来ない人が傾聴を否定するのは、
食べたことがない料理をマズいと評価するのと
同じくらいおかしな話です。

出来るけれどやらないといえるところまで
トレーニングをつむといいでしょう。

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<<編集後記>>

きのうは午後から義兄家族と一緒に
毎年お参りに行く神社に初詣に行きました。

毎年1月2日に行くのが恒例です。

天気も良かったのですが、
人手は昨年よりはだいぶ少ない印象です。

きのうの夜のうちに高速道路を使って
自宅に帰ってきたのですが、
道路もだいぶすいていた感じです。

神社も道路も込みすぎて疲れるのもイヤですけれども、
活気がないのも少し寂しい気がした次第です。

今日は完全にフリーデー。

治りそうで治りきらない風邪をいやしながら
ゆっくり自宅で過ごします。

今日もいい一日をお過ごしください!




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■傾聴の参考になる動画
心理学的な傾聴の説明をゆっくり学べます
→ 諸富祥彦の傾聴のねっこ(動画)