伝える自由、選ぶ自由

いつもありがとうございます。

餃子のタレは酢9:醤油1が黄金比率の岩松正史です。

25歳の頃、コンビニ本部の社員として
宇都宮に転勤して6年ほど住んでいました。

宇都宮といえば浜松と並ぶ「餃子の街」であります。

ある日、平日のすいている時間を狙って
地元で有名な餃子店に食べに行ったときのこと。

普段は行列しているその店も、
たまたま客が私しかいませんでした。

焼き餃子が出てきたのを待って、
タレ用の小皿にお酢を入れ、
つづいて醤油を入れようとしたときのことです。

店主が私に向かって

「酢だけで食べてみな」

と声をかけてきました。

普段から酢1:醤油1の比率に慣れていまして。

すでに口は「それ」が入ってくるつもりに
なっていたので、店主の言葉は寝耳に水であります。

でも店内は私だけ。

店主が私の方を見ているので
醤油をたすわけにもいきません。

私はしぶしぶ酢だけの状態で餃子を食べたのでした。

店主から「どうだい?」といわれ、
「おいしいです」と答えるしかなかったわけでありますが、

私の口の立場にしてみれば入ってくるはずのものが
入ってこないのでなんだか物足りない感じでありました。

結局、半分ぐらい餃子を食べたところで
店主が目の前を離れたすきに醤油半分足して
お口直しをしたのでした。

店主にしてみればおいしい餃子の食べ方を
レクチャーしてくれたのでしょう。

でも、私にしてみればちょっと
ありがた迷惑だったのであります。

・・・

ところが不思議なものでして。

月日がたった20数年後のいま
餃子を食べるときのタレの比率はなぜか
「酢9:醤油1」になっているのであります。

いつからそれが定番になったのか
思い出せないのですがいつのまにか・・・。

店主のいわんとしていたことが月日を重ねて開花(昇華)したのか?

あるいは醤油を入れることへの罪悪感が芽生えたのか? (笑)
わかりませんが、とにかく今は酢が9割なのであります。

・・・

専門家のアドバイスは耳を傾ける価値がありますね。

もちろんアドバイスを受ける方もそれに対してこだわりがなかったり、
わからない状態で質問したのであれば素直にやってみるといいでしょう。

でも、それが絶対に守らなければいけないルールではなかったり、
命に関わるようなことでもなければ、
本人に任せてもいいのではないでしょうか。

もし店内に「おいしい餃子の食べ方」と貼り紙でもしていてくれたら
自分の好きなタイミングでお酢を試していた気がします。

自分から選んでしたことの方が、
本人にとってはいい気付きや学びになるものであります。

こちらの意見をどうしても伝えたいなら、
それを相手が100%自由に選べる環境をちゃんと作ってから
伝えたほうがいいでしょう。

特に会社の上司と部下など上下関係がある場合
言い方だけ気をつけてもなかなかうまくそれができません。

伝え方を気を付けるだけでなく、
伝えたあと相手がそれをちゃんと受け止められているのか?
観察が大切です。

「お酢だけ餃子」と「酢9:醤油1餃子」
試してみるならどちらを試してみたいでしょうか?

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<<編集後記>>

きのうから実家に帰省しています。

数年前に圏央道が開通してくれたおかげで、
お金はかかっても時間はだいぶ短くて住むようになりました。

タイム・イズ・マネーですね。

帰省しても両親への孫の顔見世くらいで
ほかに特に何もやることがありません。

とりあえずいまから、
目の前の幼稚園で飼ってみるヤギとダチョウに
新年のあいさつでもしてこようかと思います(笑)

今日もいい一日をお過ごしください!




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■傾聴の参考になる動画
心理学的な傾聴の説明をゆっくり学べます
→ 諸富祥彦の傾聴のねっこ(動画)