「人それぞれ違う」では心が遠い

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いつもありがとうございます。

朝5時から台湾で買ってきたパイナップルケーキを食べている、岩松正史です。

15年前から傾聴の練習会に参加して
訓練をつんできました。

その練習会でのできごとで
10年以上たった今でもふと思い出す
違和感があります。

・・・

2005年から10年ほど
傾聴の師匠の自宅で勉強会に
参加していました。

メンバー同士で話し手と
聴き手に分かれて聴き合うロールプレイです。

あるとき、

私が話し手をしていたときのこと。

メンバーの一人の女性が
聴き手になりました。

何を話したのか・・・
こまかい内容はおぼていないのですが。

とにかく私が

「相手は拒否するけれど、私は、●●したいんです。」

と自分の希望を何かいったのです。

そうしたら、

それまでゆったりと気持ちにそって
聴いていてくれたと感じていた
聴き役の女性が発した一言より

聴き手への信頼感が一気に
崩壊していったのを感じました。

その一言とは・・・

「人それぞれ違うからね」

私の想いを否定しないように配慮したのでしょう。

でも一見否定しない配慮に見えて
実はその裏にこんなメッセージが
隠されているように感じるのです。

・「人それぞれ価値観は違うんだから、あなたの考えを理解しようとするのはあきらめなよ」

・「自分を他人に理解しようとしてもらおうなんて思うからいけないんだよ」

・「あなたが自分の意見に固執するのをやめない限り穏やかな気持ちで生きることなんてできないんだよ」

・「相手には相手の気持ちがあるんだよ、自己主張ばかりしてたらダメだよ」

目の前の私にではなく、
私が不満をもっている相手に対する配慮として
「人それぞれ」が感じられたのです。

結果、

「この人は私のことを分かってくれない」と

感じました。

「人それぞれ違うから」のように、
ざっくりとお枠でとらえることを
認知のゆがみの一部として
心理学で「一般化」といいます。
(A.ベック。D.バーンズ)

「みんなおなじ」「普通そうだよ」なども一般化です。

「人それぞれ違うから」では
八方美人なだけで目の前の人の気持ちを
受けたことにはなりません。

もう一歩ちゃんと近づくなら

「あなたにとっては、それが本当に大事なんだよね。」

と私の想いを正面から
受けとめて欲しかったと思います。

そしていま思い出しました。

それが直接的な原因か
どうかわかりませんが私自身、

「人それぞれ違うからね」

という言葉を私自身はけっして
人に向かって使っていないことに。

「人それぞれ違うからね」では
相手の心に近づくことはできません。

目の前の人にとっての意味と価値を
深い共感で受け止めましょう。

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<<編集後記>>

きのうは一日、小2の息子の
そろばん塾とスイミングの送迎でした。

土曜日に休みなのは本当に久しぶりで
スイミングスクールに前回行ったのは
半年以上前でしょうか。

ただ送迎したり泳いでいる姿を
窓越しに観ているだけですが、
こんな何気ない日常こそしあわせだなと
ほのぼのした気持ちになったのでした。

今日もいい一日をお過ごしください!




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■傾聴の参考になる動画
心理学的な傾聴の説明をゆっくり学べます
→ 諸富祥彦の傾聴のねっこ(動画)