現実的なカウンセリングの「テーマ」の設定の仕方

いつもありがとうございます。
一週間で4回スーパー銭湯に通っている、岩松正史です。

心理カウンセラーやコーチがよく

「どうなりたいですか?」

となりたい姿を質問して解決すべき問題の
テーマを設定しようとするのを目にします。

この質問がクライエントにはとてもきつく、
非現実的なことがよくあります。

悩みの底にいる人にいきなり
天国がどう見えるか訊いても
見えるはずがありません。

・そもそも悩んでいるから、未来はほぼ見えない
・受容が足りないから、まだそこまで気持ちがたどり着けない

一方的に前向きな提案をしていると、
次第に関係に溝が出来てしまうので注意が必要です。

「どうなりたいですか?」

は、義務的でその場しのぎの
口先だけの回答を引き出しやすく、
中身が濃い回答はなかなか引き出せません。

ゼロとは言いませんが感覚的には
全体の10%程度しか通じていないの
ではないでしょうか。

そこで

代わりにおすすめなのが、
解決すべきテーマの設定の仕方を
そもそも変えることです。

それまでの話の流れを無視して、
いきなりどうなりたいか訊くのをやめましょう。

まず、

始めからずっと傾聴をし、
クライエントの苦しみを
感じ切るまで聴き切ります。

苦しみ(たち)を存分に
感じ切れたところで

「それがマシと感じられる状態はあり得るか?」
「いまの苦しみを抱えて以降、今までにそれがマシと感じられた瞬間はあるか?」

「マシと感じられる状態」の有無確認をし、
あるとすればそれはどの様な条件が
整ったときだったのかを確認します。

悩んでいるといっても
24時間365日同じ程度に
苦しんでいるということはむしろ稀です。

大きな希望をいきなり見せようとするのではなく、
クライエントの中で実際に起きている
微細な変化の中から解決のヒントを見つけていくのです。

問題解決のためのテーマの設定を
「どうなりたいか?」から
「マシと感じられる状態」に変えます。

ポイントは

「マシ」と「感じられる状態」

全部ですね(笑)

・マシ:なりたい姿より「マシ」の方がハードルが下がります
・感じられる状態:形ではなく気持ちの解決が必要です。よい感覚(感じられる)がある姿(=状態=イメージ)という風に感覚を重視します

上手くいかないテーマな設定の多くは、
出来上がった素敵な「姿」ばかりを
考えさせようとします。

でもそこに自分のよき感情が伴わないと
イメージできても現実と乖離してしまうのです。

形より「感覚」が大事です。

イメージ出来た姿にワクワクや安心感があれば、
脳は当然そちらに向かい始めます。

でも、多くの場合
悩み苦しんでいる真っただ中の人に
それは非常に酷です。

カウンセラー自身が
クライエントの苦しみを感じ切っていない
元気だから飛んだ提案が出来てしまうのです。

そういう気持ちに沿わない応答ばかりしていると
次第に心の距離が生まれ
信頼関係が崩れ始めてしまいます。

そうならないためにも
クライエントが感じているのと
近い絶望感を取りにいきましょう。

いまクライエントには明るい未来を
考える余裕などない雰囲気を感じ取り、

もっと慎重で現実的な提案でなければ
通用しないことがわかるでしょう。

「クライエントの絶望を感じる=主訴を理解する」

ことです。

そして、

問題となる主訴の解決は素敵な未来からではなく
クライエント自身が無意識の中で感じたことがある

「マシ」な状態の中かから探し始めることで
現実的なテーマの設定をすることが出来ます。

飛んだ提案、飛んだ質問をしていないか
チェックしてみてください。

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<<編集後記>>

きのうは、カフェ→風呂→マック→風呂
とハシゴをしておりました。

考え事や発想がひつようなときに
行く場所ばかりです。

家だとどうしても家事とか気になって
現実的で効率的なことしか
考えられなくなってしまいがちなので、
気分転換が必要です。

その日、その時、その課題によって
脳の動き方がうまくいく場所と
行かない場所があるので、
色々ハシゴしながら脳をリフレッシュしながら
課題に取り組んでいます。

この2日間でだいぶ仕事がはかどりましたが
まだ50%くらいでしょうか。

今日からから長野出張なので、
往復の電車の中でもきのうの続きを
進めようと思います。

今日もいい一日をお過ごしください!




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■傾聴の参考になる動画
心理学的な傾聴の説明をゆっくり学べます
→ 諸富祥彦の傾聴のねっこ(動画)