傾聴の「一致」を理解したい人のために

いつもありがとうございます。

大阪で2日連続肉を食べ放題の、岩松正史です。

私が傾聴を愛してやまない理由の一つは、
「一致」という概念です。

ロジャーズ一致が最も大事と
いったというのは有名な話です。

でも

個人的にはロジャーズが言わなくても、
一致が大事だと信じて疑いません。

しかし、

傾聴やカウンセリングを長くやっているという方の中にも
一致がよく分からないという人は多いようです。

傾聴では一致が大事だけれど、
一致がわからないまま傾聴していたら、
果たしてそれは傾聴なのか?

形だけの傾聴ではないかと疑問がわきます。

そうならないためにも、
少なくとも自分の中で一致を
腹に落としておいた方がいいでしょう。

一致は、誠実性、純粋性、仮面をかぶらない、
体験と意思と言動があっていること、
などいろいろ表現することが来ます。

でも、

どれもまだ抽象的な概念の枠を超えません。

また私が持論を展開しても反論され放題ですが、
私が感じている一致の感覚そのものを
見事に言語化している専門書があります。

一致(創元社)
https://amzn.to/2lapuim

この本の20ページくらいのところに
(今出張先で手元に本がないのて正確なページがわかりません(汗))

簡潔かつ明解に一致を説明している図があります。

結論だけ言ってしまえば、
一致は受容と共感を使って方程式で
あらわすことが出来ます。

●受容(他者への受容)+共感(他者への共感)=一致(自分への受容+自分への共感)

ポイントは
受容を無条件の肯定的配慮ではなく、
「無条件の積極的関心」として理解すること。

そして共感を「共感」ではなく、
「共感的理解(プロセス)」として理解することです。

それさえ間違わなければ
一致についても、傾聴についても理解が深まるでしょう。

一昨年の11月にこの本を見たときに
衝撃を受けて泣きました。

15年間私は、
「傾聴は聴く人が楽に聴けなければ意味がない」
といい続けてきました。

でも世間一般に広がっている
傾聴はどうも違うのです。

発言を我慢し、自分の意思を抑え、
相手のために尽くし、消極的に受動する
それが社会に広がっている傾聴でした。

きっと私の方がおかしいのだろうと思って、
仕方なく自分のことを

「傾聴界の異端児」

と呼んでいました。

でも、

以後ロジャーズの本を読み始めてみると
どうも私がしていることと
あまり違いがないように思えたのです。

そして、

この一致の概念を見たとき、
自分の方がむしろロジャーズが言わんとしている
傾聴に近いと確信をしました。

「受動的すぎるセラピストはたいして役に立たない」
「セラピストは自分のことだけに専念していればいい」

そうロジャーズが言うように
我慢する傾聴、受動的すぎる傾聴の方が
おかしいと確信したのです。

実際そういう傾聴をしている人ほど

「傾聴を難しい」
「傾聴は修行だ」
「傾聴は理想だ」
「傾聴はただの努力目標だ」

といいます。

それは間違って理解することで、
自分で難しくしているのだとわかりました。

15年間私が傾聴を続けてこられた理由は
私自身が傾聴により楽なれたからに他なりません。

つらい修行だったらとっくにやめています。

聴き手自身が自分に対して深い傾聴が出来るようになれば、
それと同じ程度に、話し手に対して
傾聴が出来るようになります。

自分に対しては出来ないことを
他人に提供することはできないのですから、
考えてみれば、当たり前の話です。

でも、

我慢する間違った傾聴では、
自分には出来ないことを他人に提供しようとするから
無理があり苦しくなるのです。

「傾聴の深さは一致の深さに比例する」

そう理解すれば間違いありません。

これから傾聴を学ぼうとする方は
一致をちゃんと自分の言葉で説明できる
講師の先生から学んでみてください。

きっと表面的ではない
いい傾聴の勉強ができます。

逆に、一致の説明が曖昧な講座を避けることで
無駄なお金と時間を使わずに済みます。

身近で探してみてください。

<お知らせ>

傾聴を初歩から深く学びたい方のための
傾聴サポーター養成講座、次回は
8月10~12日当居開催です。
 ↓
http://bit.ly/2qJDa6f

<<編集後記>>

きのうから大阪で傾聴サポーターの
養成を始めています。

みなさん学びたい意欲が高いので
とても熱心でみんなすぐ仲良くなっていいですね。

今日は2日目、いよいよスキル入っていきます。

そしてその後、関西支部の
既存メンバーと合流して懇親会。

15名近く集まる予定で新しい方と
既存のメンバーの出会いも楽しみです。

今日もいい一日をお過ごし下さい!




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■傾聴の参考になる動画
心理学的な傾聴の説明をゆっくり学べます
→ 諸富祥彦の傾聴のねっこ(動画)