傾聴初心者に「明確化」をお勧めしないたった1つの理由(1)

いつもありがとうございます。

コンビニ営業時代、正月三が日は手当てが増えるので、
喜んで毎日出勤していた、岩松正史です。

傾聴のスキルには
あいづち、くり返し、伝え返し、質問・・・
いろいろあります。

その中で私は、
話し手の感情や個人的意味を表すワードを聴きとり、
そのままくり返す

「くり返し」

をかなり重要視します。

そして同時に、

他の傾聴講座などで普通に行われている
聴き手が感じたことを相手が使った言葉かどうかに関わらず
伝え返して確認する

「明確化」

のスキルを使うことを
傾聴初心者には絶対推奨しません。

ザックリいうと、

「くり返し」は言い換えをしないスキル、
「明確化」は言い換えを
気にしないスキルです。

なぜ初心者に明確化を推奨しないのか?

それは、聴き取りが甘くなるからです。

・・・

たとえば、

以下の文章を比べてみてください。

「夜9時以降は、食べないことにしています」
「夜9時以降は、食べないようにしています」

この2つは似ていますが
言わんとする意味は全く違います。

前者は、強い意志を持つほぼ決定事項。

後者は、努力はしているが、
例外の可能性がうかがえます。

言葉にはその人の心がよく表れます。

「要するに、9時以降は食べないんでしょ」

という単純な理解の仕方は
話し手の感情(個人的意味)を全く理解していない
表面的な事実(事柄)の理解です。

相手の気持ちを受け止めるのなら、
話し手が

「食べないことにしています」

と言えば同様に、

「食べないことにしているんですね」

とくり返せばいいだけのことです。

それをわざわざ

「食べないようにしているんですね」

言い換える意味などどこにもありません。

放っておくと脳は無意識に、
自分が言いやすい方、
理解しやすい方に変換しがちです。

なぜなら、その方が
聴き手自身がスッキリするからです。

傾聴とは相手の
精神的な世界(気持ち)を分かりに行くこと。

自分の世界に手繰り寄せ、
引きずり込んではいけません。

ちゃんとくり返しが出来ない人が言い換えをすれば、
それはただ好き勝手にやっているだけです。

くり返しがちゃんと意志を持って出来る人なら、
質の高い明確化も出来るのを知っています。

・「出来ない」から「しない」のは未熟。
・「出来る」けれど「しない」のは選択であり、スキル。

選択して使えるようになることをお勧めしています。

次回は、明確化が有効に使える人はどういう人なのか
お一人の例をご紹介しましょう。

<お知らせ>

人に誠実に向き合うためには、
自分に誠実に向き合う姿勢が必要。

そんな聴くときの心の姿勢も学べる
傾聴サポータ養成講座in東京は
今週末、5月3~5日飯田橋で開催です。
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<<編集後記>>

年号が新しくなる瞬間を
未来を担う7歳の息子と二人きりで
キャンプ場で迎えています。

あいにくの小雨日和で
併設の遊園地は入れないのは残念ですが、
普段はなかなかゆっくりできない
オセロを何回もしたり、
バーベキューを楽しんでいます。

今朝は雨がいったん止んで、
山全体にいろいろな種類の
小鳥の声があふれています。

新しい時代の幕開け。

今日もいい一日をお過ごしください!



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■傾聴の参考になる動画
心理学的な傾聴の説明をゆっくり学べます
→ 諸富祥彦の傾聴のねっこ(動画)