何で?に苦しまなくなる

いつもありがとうございます。

椅子に座っているとき、どうしてもかかとが浮いてしまう、岩松正史です。

・・・

今年で14年。

傾聴を学んで変わったことがある。

生きるのがとても「楽になった」。

楽もいろいろあるけれど、
具体的に一つあげるなら、

「何で?」

にこだわらなくなった。

それまでの私は、
何で?の塊だった。

人と自分に対していつも、
何で?と思い、何で?に飲み込まれていた。

・何で、あなたの考えは私と違ってしまうのか?
・何で、そんな簡単なことがわからないのか?
・何で、私が最善と思う方法をあなたは採用しないのか?
・何で、私の気持ちを分かってくれないのか?
・何で、自分はこんなに自信がないのか?
・何で、世の中は不公平なんだろう?
・何で、私お気持ちを受けとってくれないのか?
・何で、生きていなければいけないんだろうか?
・何で、俺はプライドが高すぎるんだろうか?

何で?何で?何で?・・・。

自分にも人にも何で?で問い詰め、
何で?で苦しくなっていた。

でも傾聴を学んでからは、
何で?病がおさまった。

何で?と思わなくなったわけではない。

何で?と思っても
そこにとらわれなくなった。

巻き込まれなくなった。

「何かがあるんだなぁ」

と穏やかに眺められるようになった。

眺められるようになったからといって
現実が変わるわけではない。

でも変な心の波が起きなくなり、
なぜか楽になった。

理由はともかく楽になる
体感さえあればそれで十分だった。

・・・

心理学者の
カール・ロジャーズといえば

「受容、共感、一致」。

これは1957年発表した論文、
『パーソナリティ変化の必要十分条件』
に出てくる6条件がもとになっている。

受容と共感はなんとなくわかるけれど、
一致がよくわからないという人が多い。

傾聴の講師でさえ
一致の説明を曖昧にしたがる人がいる。

でもロジャーズが
一番重要視したのは一致だった。

そして、のちにその事実を知った私も、
ロジャーズが言ったからじゃなくて
3つの中なら当然一致が重要

・・・というか、

一致がなければ受容も共感も
出来ないと信じて疑わない。

私のたった14年の少ない傾聴経験が、
私にそう確信させる。

一致という日本語が
理解しにくい理由はハッキリしている。

受容と共感は「~する」と
能動的態度で人に提供出来る
ニュアンスがある。

ところが、

「一致してあげる」とは言えない。

一致は人にすることではなく、
自分にすることだから。

ここに一致を理解する
ものすごいヒントがある。

一致がよくわからない時は
こう考えて見るといい。

一致とは、

「自分に対する受容+自分に対する共感」。

そう理解すれば、なぜ一致がないと
傾聴できないのか簡単に理解できる。

自分に対して受容、共感の
やり方がわからない人が、

自分に出来ないことを
他人に提供することなど
当然できないのだから。

傾聴とは、自分に対して
傾聴できるようになった分だけ
他人にも同じことが出来るようになる、

ただそれだけのこと。

スキルや知識は「一致した自分」
の上に乗っかっているだけ。

だからロジャーズが

「セラピストは、自分のことだけに集中していればいい」

というのは当たり前。

誰かに寄りそい、支え、そのままを理解する
傾聴力を高めたいなら、

自分に寄りそい、自分を支え、
自分をそのまま理解し受け止める
自分への傾聴力を高めるのが一番早い。

何ごとも

本質というのは一見
理解がムズカシく見える。

そして本質とは気軽なノウハウとは違い
変わりたくないと本心では願っている
自分に何かしらの変化を促してくる。

だから避けたくなる。

でも、

本質をはぐらかし
手軽なものだけで済ませたら、
いつまでたっても成長はない。

それに触れあう時間の長さは、
能力の向上と成熟度に必ずしも比例しない。

その証拠に、小学校の校長先生の中には
何百回も人の前で話してきただろうに、
話しが冗長で上手ではない人がいる。

それは兎も角、

何ごとも深く理解したいなら
自分と向き合うのが
最善、最良、最速。

ちょっとしんどくても続けていると
思いもよらないいいことがある。

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■傾聴の参考になる動画
心理学的な傾聴の説明をゆっくり学べます
→ 諸富祥彦の傾聴のねっこ(動画)