感謝するものはどこにあるか?

先日、傾聴の講座に来た男性のお客さんに、どんなお仕事をしているのか訊いてみたときのこと。

仕事の内容ではなく「●●という会社知っていますか?」と、聞いたことがない会社名で答えが返ってきまして(汗)。

正直に「存じ上げません・・・」と答えました。

すると、少し寂しい顔をして、その方は言いました。

「そうですよね・・・でも、会社の名前は有名ではなくてもうちの製品は、日本の中でも有数のシェアなんです」。

「みなさんの身近なところでいうと、『袋』を作っています」。

と。

どんな袋だったかというと、例えば、レトルト食品やカップラーメンの具、濃縮スープが入っている薄いフィルム上の銀色とか、透明の袋なんかを作っている会社の社員さんでした。

最近、カップラーメンやレトルト食品をたまに買うたびに、袋や容器の進歩はすさまじいと感じます。

昔は意外と切れにくかった「どこからでも切れます」と書かれたビニール袋は、最近では本当に切れやすくなりました。

カップ焼きそばは、湯切りする口の部分だけ、ペロッと簡単にはがれるだけでなく、麺が流れないようにその下が網状になっていたりします。

コンビニでは、そのまま電子レンジでチンできる、レトルト食品が売られていたり。

元小売業界人として、すごい技術革新だと感心せずにはいられません。

社名は知らなくても、その会社の製品には、本当にお世話になっています。

すごくお世話になっているのに、社名はどこにも書いてなくて、誰が作ってくれているのかわからないので、感謝を示す機会もないわけです。

その話を聴きながら、私たちの生活を本当に支えてくれている人というのは、気づないところでそっと支えてくれているのかもしれません。

・・・

人間というのは、誰かに「してもらった」ことよりも、「してもらえなかったこと」のほうを、よりたくさん覚えている生き物なのだそうです。

たとえば、親や子供に対して不満を持っている人もいると思いますが、家族に対してしてもらえないことへの不満を抱えている人は、もしかしたら、その何倍も、してもらっていることがあるのかもしれません。

いま、この文章を書きながら、ふと、10年間に奈良まで受けに行った「内観」のことを思い出しました。

内観とは・・・

(1)してもらったこと
(2)して返したこと
(3)迷惑かけたこと

この3点について、一週間一人で部屋にこもって、ひたすら考えるというカウンセリイングのテキストにも必ずお目見えする、純和風の心理療法です。

妻にも子供にも、してもらっていること、確かにあるよなぁ。

と、ちょっと、反省したのでした。

いかがでしょうか?

このBLOGを読んでくださっているあなたは、気づいていないけれど、身近な人のお世話になっていることはありそうですか?

「まったくない」・・・ということは、たぶんないですね。

もしありそうなら、ときどき自分の言動を、見直してみるといいかもしれません。

私は、これからずっと、カップラーメンやレトルト食品を見るたびに、思い出しそうです(笑)。

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