伝わる言葉、伝わらない言葉

ラッシュ時間帯、某駅のホームから
改札に向かう下り階段を降りていった。

そこに複数の同じ色のジャケット着た人たちがいた。

口々に何か発声しながら紙を配っていた。

ビラ配りをしていた。

私も手渡されそうになったが、
何なのかよくわからないのでそのまま
スルーして、改札に向かった。

改札に向かう途中、違和感を感じていた。

少し考えて違和感の原因が分かった。

なぜなら、そこは「改札内」だったから。

改札内でビラ配りなんて、みたことがない。

「改札内でビラ配りなんて、させてくれるのだろうか???」

それが違和感の原因だった。

「●※*△です、よろしくお願いしまーす!」

ビラ配りの人たちは、確か何かを言っていた。

でも、何を言っているのか全く分からなかったから
ビラを受け取らなかった。

そんなことを思いながら歩き続け、改札を出た。

改札を出た直後、
「●※*△」が何を言っていたのかわかった。

なぜなら、改札を出たところにまた、
先ほどと同じジャケットを着た人たちが複数人いて、

「●※*△の紙はこちらにお入れください!」

と大きな声で呼びかけていたから。

でも、改札内にいた人たちと違ちょっとちがう。

こちらはビラを配っていない。

かわりに抽選会のくじ引きをするような、
上に穴があいた大きな真四角の箱を持っていた。

役割が違うようだ。

そして問題の「●※*△」部分は、
なんといっていたか???

「りゅうどうちょうさ」

と言っていた。

りゅうどうちょうさ・・・

そんな言葉、訊いたことがあるでしょうか?

私は・・・ないです。

スマホで文字入力してみると、
「流動調査」とでてきた。

そのままWeb検索をかけたら、国土交通省関連の
記事がたくさん出てきた。

どうやら、電車やバスなどで
人の流れがどうなっているか確認するための方法らしい。

それを見た時に思った。

「なんてもったいないことを、するのだろうか・・・」

と。

「流動調査」は、その業界の人には馴染みがある言葉でも
一般の人には普及していない。

朝のラッシュ時間帯に大量の人と時間をかけて、
せっかくやっているのに、普通の人に伝わらない
言葉で話しかけていたら期待した効果も得られないからもったいない。

業界的には正しい言葉でも、
聴いた人がわからない言葉では意味がない。

「下車人数の確認調査をしています」

と、一般的な言葉に変換するとか、

「こちらの紙受け取って、改札出た係員にお渡しください」

と、して欲しい行動だけ訴えたほうが
効果が高いに違いない。

現に私は、意味が分からないから避けたし、
私以外の人もさほど受け取ってはいなかった。

相手が受け取りやすい言葉に置き換えて
伝えることを学んだ方がいい。

・・・

こんな風に、自分としては正しいことを言っているんい、
相手にちゃんと伝わ習いということはよくあります。

それは、相手を理解せず、
自分の言葉を押し付けているから伝わらないのです。

それは聴いた人の問題ではなく、伝え方の問題。

でも、自分には理解できていることを
親切に相手に伝えているはずなのに、
相手がちっとも理解してくれないと嘆いている人は多い。

「わかっていること」を伝えるのではなくて、
「相手がわかっている世界に置き換えて」伝えてあげれば
もっと伝わるはずです。

そのための1つのポイントは、
伝える前に、相手が何を「わかっていないか」
よく理解してから伝える言葉を選ぶことです。

相手がわかっていないことが何かわからず
ただ伝えているから伝わらないのです。

伝え割って欲しいなら、
相手が「わかっていないことが何か?」
を知ってから伝えましょう。

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