怖くて欲しい物

来週7歳を迎える息子のことが、可愛くて仕方ありません。

なつっこい性格が、娘が小さいときのそれとはまた違い面白い。

こちらが言ったことにちゃんと答えてくるし、
こちらが聞いてないことも積極的に言ってくる。

遊びたがるし、食べたがる。

一言でいうなら「とても子どもらしい」、
そんな息子のことが大好きです。

12歳の娘はだんだん大きくなるにつれて、
男の私とは違うことに興味を持ち始めて行きました。

でも、息子は、野球、電車、飛行機・・・
歳を重ねるごとに、子供の頃の私と
同じようなことに興味を持ち始めたのです。

見ているとまるで自分の歴史をなぞっているようだし、
一緒出来ることが増えていくのも楽しくて仕方がない。

わが家は子どもは2人。

でもきっと、もっとたくさん子どもがいる家は、
個性がいろいろ楽しめてもっと楽しいでしょうね。

・・・

こんな風に、いまでこそ楽しみを知ってしまった私も、
息子が誕生する前は、怖くて仕方ありませんでした。

一人目が生まれるときも、
ずっと心の中で女の子であることを願っていました。
(そして叶った)

子どもが生まれることは嬉しい、
でも「男の子」が怖かった。

・・・

私は兄と2人兄弟で育ちました。

過去の自分を思い出してみると
男の子というのは、実に乱暴で雑だと感じていました。

きっと自分は親にとって、扱いづらい
面倒くさい子だったと思うからこそ、

「似たような子になったらどうしよう」
「きっと似た子になるに違いない」

ということで、男の子を育てていく自信がなかったのです。

女の子が周りにいる環境で育っていなかったので、
逆にそこは、未知への遭遇の楽しみが強かった。
(現実はなかなか厳しいですが(苦笑))

ところが実際に生まれて見たら
その怖がっていた「似たところ」が
かわいくて仕方ないわけです。

ワガママですね(笑)。

私には、男の子以外にも怖い、イヤだな、苦手
と思っているとこが多々あります。

たとえば、

・英語
・試験、勉強
・スカイダイビング
・派手なパーティー
・大勢の前で話すこと
・パクチー

・・・あげたらきりがありません。

こういうモノたちは、出来れば人生の中で
避けて通りたいと思います。

でも、よくよく考えてみると、それは
避けたいと思っていると同時に
「乗り越えたいモノ」でもあるような気もします。
(パクチーを除いて)

私は男の子の親になるのが怖かった。

でも、なってみたら嬉しくなりました。

まもなく45歳を迎える私の人生は、
欲しい物だけたくさん集めてきた人生ではなくて、
むしろ、怖い物(欲しくない物、苦手な物)を乗り越え、
受け入れてきた人生だったような気がします。

そして、たくさん集めた欲しい物たちよりも
怖くて欲しくなかったものたちから得た経験の方が
強固な人生の糧になっているな・・・と。

だからきっと私にとって怖い物とは、
同時に欲しい物でもあると思うのです。

・・・

別に乗り越えなくていい怖さというのも
たくさんあるでしょう。

しなくていい苦労もあります。

でも私は、怖かった男の子をかわいいと
愛せるようになりました。

そして同時にそれは、息子に対する愛情だけではなく、
男の子に関われている、自分を愛せている気がするのです。

もしかしたらこれをお読みいただいている
あなたの中にも、漠然と抱え続けている
怖い物があるかもしれません。

でもそれはもしかしたら、ただ怖いだけでなく、
乗り越えたり、受け入れたい物ではないでしょうか?

怖いものを無視して生きる人生もあります。

でもずっとどこかで気にしたままでいるなら、
それに挑むことで命をとられるほどのことでもないなら、
一度足を踏み込んでみるのも手です。

すると、いきなり乗り越えることは出来なくても、
怖い物に向き合っている自分、
関わろうとしている自分が感じられるだけで
ちょっと自分のことが好きになるかもしれません。

結局人は、周りにある何かを怖がっているようでいて、
自分を怖がっているのでしょうね。

あなたの怖い物は何ですか?

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