主訴は根っこ

木の枝を整える、剪定職人は大切だけれども、

枝葉を切りおとしてばかりいて、根っこの手入れを怠ってはいけないでしょう。

・・・

こんな悩みを語る女性がいたとしましょう。

・4年生大学を卒業した35歳で引きこもっている息子に、家を出て働けというけれど言うことをきかない。

・そのことについて、主人に「私ばかりに子どもの世話を押し付けないで、あなたからも言ってやってよ!」というけれど、「うるさい。おらは外で働いているんだ!」といって取り合ってくれない。

・息子が働いていないことについて姑から、「子どもの不出来は母親責任」と責められる。その様子を見てる主人は、助け舟を出してくれず見て見ないフリをする・・・。

ありがちなシチュエーションですが、

この女性が要するに訴えている

「主訴」

は何でしょうか?

主訴とは、共通する話の「根っこ」のことです。

言い方を変えると、

「その主訴があるから、上記のような話をしたくなる、根本的な気持ちの原因」

です。

「主訴は何だと思いますか?」と訊くと、

例えばこのような答えが返ってきます。

「私の気持ちをわかってくれない」

「私の話を聴いてくれない」

と、訴えているのではないか?

悪くはないのですけれど、

それだけでは、ちょっと浅いです。

気持ちをわかってくれないと思うなら

「どんなに気持ちをわかってくれないのか?」

話を聴いてくれないなら

「どんな話を聴いて欲しいのか?」

その中身が主訴です。

上記はあまりにざっくりしすぎた例文ですが、

例えば私なら、主訴はこのように取ります。

「私は、ないがしろにされている」

あるいは

「私は、大切にされていない」

と必死に訴えているように聞こえませんか?

3つの例は、主訴を伝えるための

ただの例文、エピソードにすぎません。

傾聴するということは、

うなずきあいづち、くり返しで

話してもらうこと自体にも意味がありますが

(カタルシス)、

もっと大きな目的は、

主訴を聴きとるために、

傾聴しているのです。

継続して長くかかわりたいなら、

主訴を聴きとり、

主訴への理解者となり、

主訴を支え、

主訴が問題となるなら

主訴が解決するように支援が必要です。

上の例で言うなら

「ないがしろにされている」

が解決したら問題解決できたということになります。

主訴がわからないと、

それ以上深く関わりようがありません。

例文、エピソードの内容の方に反応して

アドバイスや提案をしては本末転倒。

木で言えば例文は、

表面的に見える枝葉や果実。

主訴は土の中に埋まっているけれど、

大切な根っこ。

カウンセリングをするときも、

コンサルティングをするときも、

主訴が解決するための提案をするのは同じです。

お客さんが何を求めているかわからないで

よい提案などできないのですから、

主訴の聴き取りは、

ビジネスマンにも必要なスキルですね。

主訴を聴きとりましょう。

傾聴であれば、それが、

気持ちを理解するということです。

【この言葉を自分に言ってみよう!】

「事柄は枝葉。気持ちは根っこ」

<お知らせ>

主訴を聴きとり、

気持ちに応える傾聴講座は

来週11月8日開催です。

あと3席あります。
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http://bit.ly/2qvtDuo

 

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