立ち位置を決める

傾聴が苦手な人には、ある共通した特徴がある。

その特徴を理解し、ベクトルを変えれば、傾聴力は確かに上がっていく。

傾聴がうまくいかない人に

よく起きているのが、

「何をしたいかがごちゃ混ぜになっている」

という現象。

多くの人は、

「気持ちを分かってあげたい」

と思って聴き始める

ところが、聴いているうちに

自分の経験や知識に心当たりがある

話題になってくると

思いついた話を

「言いたい」

になってくる。

あるいは、

解決のための

「アドバイスをしたい」

という欲求がわいてくる。

最初持っていたはずの、

「気持ちを分かってあげたい」

という本来の目的がどこかに行ってしまって・・・、

あるいは、

気持ちをわかることと

アドバイスすることが

同じ類のことであるかのように錯覚をして、

実際に言ってしまう。

この状態を

「手のひら返し」

と呼んでいる。

10割のうち8割は聴いていたはずなのに、

「分かった」と思うと、

残りの2割で言ってしまう現象。

「終わりよければすべてよし」

というが、その逆。

せっかく8割、聴いても、

最後の2割で変なアドバイスをして

相手を

「分からせよう」

としてしまえば、

すべてご破算。

「分かりたい」

から

「分からせたい」

に目的が変わってしまえば、

してしまったアドバイスが

有効であったかどうかにかかわらず、

「傾聴している」

とはとても言えない。

・・・

ときどき

「アドバイスをしてはいけないのですか?」

と訊かれる。

そんなこと訊かれても私にはわからない。

アドバイスしていいか悪いかは、

私が決めることじゃない。

あなたがどの立場で

そこにいたいと思っているかの問題。

「分かろう」という立場で

そこにいたはずなのに

いつの間にか

「分からせたい」

に変わってしまったとき、

「自分に対してどう思うか」

の問題。

相手に対する正しい態度なんてない。

外に答えを求めるのはやめた方がいい。

自分が自分に納得できるかどうかが基準。

・・・

私は、話を聴いていてい

「いま話したくなっている自分」

の気持ちがあっても

傾聴しようとしているときは、

もう一つ大きな目的である

「傾聴し切る」

「寄りそえる自分になる」

を叶えたい。

だから、アドバイスはしない。

いや、したくない。

相手への効果など関係ない。

自分のいたい立ち位置を守り、

自分の願いを叶えるために。

そう考えると、

傾聴する人にとって、

アドバイスが無効な理由は一つしかない。

それをすることが、

「自分との約束を守れるかどうか」。

アドバイスをする自分にOKが出る人は

アドバイスすればいい。

(それは傾聴とは呼ばないが、あなたの人生としてはそれでいい。無理に傾聴と呼ぶ必要もない)

私は、傾聴で聴ききれる自分になりたいので、

傾聴で聞こうとしている最中は

アドバイスはしたくない。

アドバイスをする「こと(事柄)」

が、いいか考えるのは気持ち志向ではなく、

「事柄思考」。

私は、アドバイスをしたときに自分がどう

「感じるか」

を大切にする

「気持ち志向」。

自分のことを事柄中心に

考える傾向が強い人は、

他人のことも事柄中心に

考える傾向が強くなる。

傾聴したいなら

「気持ち志向」でないとできない。

「傾聴しているはずなのに、アドバイスをしてしまう自分にどう思うか」

自分に対する気持ちを

聴けるようになれば、

アドバイスするかしないかは自由に

「選べる」

ようになる。

本当に傾聴ができる人は、

そもそも、アドバイスすることが

いいか悪いかで悩まない。

すでに、自由に選択して使い分けている。

傾聴できない人ほどそこで悩む。

まず、傾聴をある程度

極めてみてから悩んではどうかと思う。

・・・

傾聴とは、分からせたい人ではなく、

「分かりたい人」

でいること。

それをしたいかどうか?

自分とよく相談してみよう。

傾聴したくないなら

「分からせたい人」

でもOK。

なぜ「分からせたい」のに

傾聴にこだわる必要があるのかがわからない。

・・・

ラーメンを食べたい人は、

ラーメン専門店に行けばいい。

カレー食べたい人は、

カレー専門店に行けばいい。

でも、ラーメン専門店に行って、

カレーを注文しようとするのは間違い。

ラーメン屋で無理にカレーを

食べようとするなら、それは変人。

傾聴にこだわる必要はない。

傾聴しないという道も選んでいい。

その行為(事柄)がいいか悪いかは関係ない。

あなたが、自分で決めた立ち位置を

守りたいか、守りたくないかの問題。

立ち位置が決まって、はじめて

正しい方法は決が決まる。

あとは、周りがなんと言おうと、

自分の立ち位置を明確にし、

そこに向かって努力さえしていれば、

それでいい。

判断、行動の基準を

外側ではなく、内側にもとう。

そうすれば、

傾聴したければ、上達する。

【この言葉を自分に言ってみよう!】

「傾聴は聴き手の願いを叶えるための技術」

人の為と書いて「偽(にせ)」と読む。

人の為と思って聴いている人は、もろい。

自分の為と思って聴いていれば、

不満や不安はない。

あるのは、希望を叶えていく

しんど楽しい道のりだけ。

<お知らせ>

傾聴はしんど楽しいけれど、

夢をかなえる道のりには

たしかに「しんどい」こともあります。

だから、わたしは決して他人に

「傾聴はすばらしい!」

と押し売りはしません。

でも、しんど楽しくても

傾聴を学んでいると

「私は傾聴でとても楽に生きられるようになりました!」

という人が出てくるのも事実。

しんど楽しい、傾聴を学んでみたい方は

10月26日か、28日の

大阪傾聴1日講座にお越しください。
 ↓
http://bit.ly/2qvtDuo

 

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