学校に行かないといけない理由はあるか?

日付が変わる直前に、出張から帰宅した。

リビングで小6の娘が、漢字のひたすら書く、宿題をやっていた。

唐突に、

「どう?幸せ」

と、いつもならウザがられそうな質問をしたら、

意外と素直にこう返してきた。

「結構、いい感じ♪」

2日間離れているうちに、おたがい心が浄化されたのだろうか。

でも、しばらくして、

漢字の宿題が終わらない娘がこう言い出した。

「あーめんどくさ。あした明日学校休んでいい?」

最近、よくある質問なので動揺もせず答えた。

「きみは、学校を休みたいと思っているんだね・・・」

なんて、傾聴のマネごとはしない。

「ダメ」と即答。

すると、またすぐに

「なんで?」

が返ってきた。

お互いなれた会話。

私「何かあるなら休んでいいよ」

娘「ゆっくり家でゲームをする」

次に定石通りの回答をしてみた。

私「義務教育だから」

娘「お母さんからも、さっき同じこと言われた」

私「じゃ、そういうことで」

娘「でも私、行かないで自由に暮らしたいから」

私「ダメ。」

娘「なんで?学校いかなきといけないの?」


私「学校は、つまらないことをあえてやることで、忍耐力をつけるための修行の場だから(笑)」。

笑いながら、適当にあしらい続けてみる。

娘「修行なんて、したくない。」

(そりゃそうだ)

私「だって、学校行かなかったら、友達に会えないじゃん。さみしいよぉ~」

情に訴えてみる。

娘「大丈夫。LINEがあるから、連絡取れるし」。

(確かに)。

娘「私、家にいて、ニートになって、ユーチューバーで儲ける!」

私「学校行かない子のiphoneは当然、没収する。それに、その話はおかしい。ニートにならなくてもユーチューバーなれるから。学校も行ってユーチューバーにもなってもガッポガッポ稼いで!」

漫才みたいで面白い。

でも、子供をもつみなさんは、

「なんで学校に行かないといけないのか?」

そう聞かれて、困った経験はないだろうか。

・・・

もし困る人がいたとしたら、実は自分も

学校に行く意味を分からずに、

悩んだ経験がある人かもしれない。

娘にカマをかけて楽しみながら、内心、

「確かにそうだよなぁ」

なんて思いながら聴いていた。

でも、

娘に通じるかどうかは別にして、

私個人としては、学校に行く意味をしっかり持っていた。

本人も引き下がらないので、

そろそろ遊びをやめて、本気で答えてみることにした。

以下、私の話の概要。

・・・

まず、お父さんが子供の頃も学校の勉強は大嫌いだった。

学校に行くこと自体に意味はないと信じている。

でも、もし学校に行っていなかったら、

いま君は生まれていなかった。

だから、学校に行って本当によかった思っている。

・・・

子供のころ勉強大嫌いで、楽してエスカレーターで

高校も大学も行った。

その時、楽だったけど、そのおかげで、

他の人より頭が悪いコンプレックスができて、

もっと勉強しとけばよかったと思った。

あとから楽でなくなった。

・・・

お金欲しいでしょ?

学校行ったおかげで、最高ではないけれど、

それなりに行きたい会社に行くことができた。

世の中は、残念だが学歴がないと行いけない会社がある。

どの会社に行こうが行かなかろうがそんなことは自由。

でも、選びたくても選択肢がないのはつらい。

右か左か選べない人生より、

選んで決められるほうがうれしいんじゃない?

学校行かないと、選択肢が

減ることはあっても、増えることはないと思っている。

・・・

以上の理由から、

お父さんが学校に行けという基準はこう。

いまの君が楽であることとあわせて、

20年後の君が幸せでいて欲しいと思う。

20年後の人生を自分に不自由なく選ぶためには、

学校行ったほうが選択肢が広がると

知っているから行けという。

・・・

ゲームをしていたら楽しいだろう。

でも、そのまま20年たったらどうなる?

君は30歳でお父さんは65歳。

ゲームしてる君を食べさせてやれない。

自立してくれないと、自分でご飯も食べれない。

・・・

お父さんはニートの支援の仕事もしている。

その年になってから、働こうと思って

苦労している人をたくさん知っている。

お父さんは20年後幸せになって欲しいから、

おすすめはできない。

理由が「ゲームして遊ぶ」ではなおさら。

・・・

君はお金好きだよね。

お父さんも、好き。

お金は、お客さんが喜んでくれた分だけたくさんもらえる。

だから、たくさんの人に役に立って、

たくさんお金もらうために、

いろいろ学校とは違う勉強をしている。

喜んでたくさんお金をくれる人が

増えれば増えるほど、儲かる。

お客さんは外にいるから、ニートしていたら会えない。

お客さんが喜ぶ顔も見れないのもつまらない。

お父さんは喜びながら大好きな仕事をしたい。

家にいないで、出ていかないと、いいお金も入らない。

だからゲームするために休むのは許さない。

・・・

お父さんもいつか死ぬ。

人はみんな死ぬ。

自分で生活もできているなら、ゲームしてわくわくくらす人生もあり。

自分の力で暮らせないと自信がなくなる。

お父さんは失業した時、社会からはみ出してしまったと絶望した。

でも、学校行っていたおかげで、選択できる道があって

今の生活に戻れて、君が生まれてくれた。

お父さんは、学校はつまらないときもあったけど行ったら、

今の生活を手に入れることができた。

お母さんと結婚して、君がいてくれることに感謝している。

学校に行って選択できる道があったおかげだと思っている。

学校そのものに意味を感じなくても、

わけわからない先生がいたり、

意味不明なつまらん宿題を出されても、

学校行ったら選べる道が増えた。

20年後の自分を想像して、ゲームやりながら、

ご飯食べるのも苦労するの想像してみて、

そのほうが幸せそうだと思ったら、また言って。

・・・

文章にすると長ったらしいが、

ゆったり話して、ほんの数分。

なぜか、娘はウザがらず黙って聞いていた。

そして話が終わると、

「寝るわ」

と、一言残して、静かに娘は自分の寝室に向かった。

話せばわかる年を超え、

悩みを抱え始める年頃になった娘。

感想も言わず去っていくうしろ姿をみながら、

「お休み」と見送った。

・・・

親として正しい対応だったかどうかなんて関係ない。

自分が思っていることを、

娘を責めたくないという思いも含めて、

正直に、伝えられたことに満足している。

わざわざ、学校に行く行かなくていいかと言ってきたのは、

「結構いい感じ♪」

に幸せだからなのだろうと、解釈することにした。

【この言葉を自分に言ってみよう!】

「常識的な親になるより、自分に正直な親になろう」

翌朝、娘は何も言わず、いつものように

(見かけは)元気に学校に出かけて行った。

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