寝ぐせにスポットライトを当てる

当然わかっているだろうと思っていたことが、

相手にはまったくわかっていなかった・・・。

そんな経験はないでしょうか???

先日、久しぶりセミナーを受講しにいった。

一年の約半分、150日は伝えるほうの役をしているので、

「受ける」役だと気が楽だ。

少し気がゆるんだ。

早くいって準備をする必要もないので、

家で余裕をかまし、結構ギリギリに家を出た。

それでも、時間より前に会場の最寄り駅に着いた。

化粧室に寄ってから、行くことにした。

そこで、鏡を見て驚いた。

寝ぐせが、・・・ひどい(苦笑)。

手で後頭部を触ると、残念なくらいモッコリしている。

少し水で濡らしてクシを通しても、

手で押さえても治らない。

しばらく格闘したが、最後、

「しゃあない」とため息をついてから、

ほどほどのごまかし具合であきらめ

化粧室をあとにした。

・・・

しばらく、地下鉄の通路を地上

出口の階段に向かって歩いていた。

すると対面から、急ぎ足の女性が向かってきた。

まだ、遠くに見えるその女性が、

なぜか気になった。

女性は、周囲をときどき気にしながら、

でも確実に頭を気にしながら触っていた。

すれ違う直前、そしらぬらぬふりをして

横目で女性に目をやった時、

彼女が気にしていた原因がわかった。

私は見逃さなかった。

女性の長い髪は部分的に跳ね上がっていた。

女性は寝ぐせを、気にしていたのだった。

・・・

すれ違ったあと、あることに気が付いた。

「もし私自身に寝ぐせがなかったら、寝ぐせを気にする女性に気が付いただろうか?」

答えは「NO」だった。

自分に寝ぐせがなかったら、きっと私は、

別のことを考えながら歩いていて、

女性のことなど、気にならなかっただろう。

自分の寝癖が気になり、

人の目が気になっていたからこそ、

女性の存在も意識したし、

ぎこちない素振りにも気づいた。

彼女のぎこちない原因が、

自分と同じ寝ぐせであることも分かったのだった。

そのことに気付き、確信した。

・・・

「人は、同じ空間にいて、同じ世界を見ているようでも、見えている世界は人それぞれまったく違う」

と。

この場合の「見えている」とは、

「視界に映る」という意味ではない。

同じ場面が視界に映っていても、

スポットライトが当たる部分が違うとう意味だ。

言い換えるなら、フォーカスされてい部分が違う。

フォーカスされていない部分は、

目の前にあっても真っ暗闇と同じ。

「意識の中で認識されるものが違う」。

・・・

こういうことはないだろうか???

同じ場面に遭遇したときに、

何かに「気づける人」と「気づけない人」がいたりする。

私が当たり前に気付けることを、

他の誰かは気づけないことがある。

これはすべて、フォーカスされている

部分が違うということで、説明ができる。

そのときに・・・

もし、同じ場面にいて気づけない

誰かを責める人がいたとしたら、

その責めている人の方が間違っている。

なぜなら、

フォーカスされるかどうかは、

ほぼ無意識によって決められる。

自分でコントロールすることはできないことに対して

「意識しろ」

「なぜ気づけないのか?」

と責めても意味がない。

それに、

責めている人自身、すでに、

人それぞれフォーカスされるものが違うことに

気付けていないのだから、

気づけていない者同士、お互い様だろう。

こんな風にして、誰かを責めているときというのは

往々にして。自分の中の矛盾や無能さを

露呈している瞬間だったりするから面白い。

気づけていない人を見かけた時に

「責める」のも「気づかせようとする」のも間違い。

気づけていない人を見つけたら、こうしよう。

(1)まず、見えている世界が自分とは違うことを認める

(2)その人に見えている世界が何か?こちらから知ろうとよく聴く

(3)見え方の違いを確認してから、どうやったらスポットライトの当たり方が変わるのか?こちらと同じ部分にフォーカスが当たり、見えるようになるか?考えてながら伝える

これで、気づいていない者同士の関係は

相互理解に変わっていくだろう。

これから会社には新入社員が入ってくる時期。

教えるたちがの人は知っておくといい。

「教える」とは、自分に見えている(知っている)

世界を伝えることではない。

相手が見えていない世界を、「見せてあげる」ことだ。

見えない指示は、おせっかいでしかない。

相手が見えるように伝えよう。

【この言葉を自分に言ってみよう!】

「教育より、まず理解」

その意識を持つだけで、

言い方も少し優しくなるのではないでしょうか。

そしてもう一つ。

自分が気にするほど、他人はこちらに対して

何も気にしていないということも

知っておくといいでしょう。

私が寝癖を気にしているほどは誰も、

寝ぐせを気にはしていないのです。

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