息子に行動療法を毎日使う?

あさ5才の息子を起こして、

食事をとらせるのは私の仕事です。

布団に寝ている息子を起こすとき、

いつも使っている「かけ声」があります。

パジャマの上着を脱がせるときは、

「いち、にい、さぁ~~~ん!」

と声を変えて起こします。

すると、

「さぁ~~~ん」

のタイミングで眠気眼でも

ちゃんと体を起こそうとしてくれます。

パジャマの上着を脱がせるときも、

「ばんざ~~~い!」

と、いって脱がせると、

ちゃんと両手をあげて脱いでくれます。

・・・

なぜ、息子はかけ声と同時に、

期待する行動をしてくれるようになったかというと、

一つには、

生まれたときから同じかけ声をかけながら、

行動させてきたということ。

もう一つは、

保育園のお遊戯なんかでも、

「いち、に、さーん!」

というかけ声と同時にはねたり、

飛んだりする経験をしたことがあるからでしょう。

どちらも、声かけと行動をセットにすることで、

期待する行動を引きおこりやすくしているわけであります。

心理学の「行動療法」も、基本的には似たような理論に基づいています。

(期待する行動を引きおこりやすくする=強化といいいます)

強化されるのは、行動だけではありません。

生理的な反応も強化できます。

たとえば「パブロフの犬」の実験が有名ですが、

鈴を鳴らしてから犬にえさを与え続けていると、

そのうち、

鈴を鳴らすだけでまだえさを与えていないのに、

犬はよだれを垂らす生理的条件反射を

起こすようになるというわけです。

私たちが、梅干を見ただけで

ツバが出てくるというのも似た原理です。

でも、

息子の洋服を脱がすとき

「バンザーイ!」

というかけ声をかけることをいちいち

「私はいま、行動療法を使っている!」

なんて言いませんよね(汗)。

・・・

最近、出かけた先で名刺交換をすると

「●●カウンセラー」

という人にたくさん出会います。

心理学ブームなんですね。

でも個人的に思うのは、

心理学やカウンセラーって

そんなにすごいかなぁ・・・と。

(自分で言ってしまうのもなんですが)

心理学というのは、そもそも人間の中で

起きていることを分析しただで、

新しいというよりは、

ただの「結果」の集まりにすぎません。

また、カウンセラーが症状をなおせる

などということも経験上ありません。

「●●療法(方法)で●●人なおりました!」

なんていう人がもしいたら、

私はちょっと怪しいなと思ってしまいいます。

そういう人には逆に、逆に、

「治らなかった人は何人いますか?」

と訊いてみたい気もします。

「見えている具体的な数字に引っ張られて信用しやすい」

というのも、

人間の心理の一つでありますし。

それはさておき、

・・・

人間の脳は肩書に影響を受けやすいといわれています。

「ラベリング」

といいますが、

療法、カウンセラー、医師、先生、警察官、社長・・・。

こんな言葉を耳にすると、

その音の響きのイメージから、

なにか「権威」を感じませんか?

「その肩書を持っている人=すごい人」

と脳が思い込んでしまいます。

でも、実際には皆さんもご存じのとおり、

肩書がすごくてもすごくなくても、

人はみな同じただの人でして、

肩書があるから特別すごい

というわけでもありません。

結構、普通であります。

「ラベルを貼る」

ことで、

「頼りたくなる心理」

が働くと、それは相手への従順さや尊敬として現れます。

でも、いったん自分がもっている

ラベルに対するイメージと違うとわかると、

今度は一転して、

攻撃する対象になったりします。

肩書を崇拝するというのは、

一見、自分が抱える問題を相手が

解決してくれそうな感じがして便利でありますが、

相手に人生を預けてしまうという意味で

危険でもあるというわけです。

・・・

「バンザーイ!」という程度の

子供の洋服を脱がすときのかけ声が

「これが行動療法です!」

といってもきっと誰も認めてくれないでしょう。

でも、これだってれっきとした

個人の「認知」に働きかけ「行動」を

促している技法でもあるわけです。

ネーミングがすごくでも、

中身はそうでもない・・・というか

普通だったりしますから、

ネーミングに期待しすぎるのは

危険だと知っておきたいものです。

・・・

そもそも療法は人を治せません。

療法が人を治すのではなくて

ときに療法も使いながら

自分が自分をなおしてるだけであります。

それはたぶん、

心も体も同じではないかと思うのです。

【この言葉を自分に言ってみよう!】

「自分で張ったそのラベルに対するイメージは本当に正しか?」

その責には相手と自分に半分ずつであります。

「他人のおかげ」と「他人のせい」

も背中合わせの関係ですね。

<お知らせ>

私(岩松正史)が代表を務める

一般社団法人日本傾聴能力開発協会では、

カウンセラーという肩書を

持っている人を増やすのではなく、

日常生活の中で人間関係を作りやすい

普通の人を増やす活動をしています。
 ↓
http://goo.gl/nH3c32

 

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