「忘れ物」は悲しいことではなくて・・・

突然ですが、3か月ほど、

ずっと探していたものがありまして。

お気に入りだった

「折りたたみ傘」

であります。

ある日、ふと気が付いた時には、

もうなくなっていまして・・・。

はじめのうちは、

「きっと雨が降りそうな日に、持って出て行きつけのお店にでも忘れてきたのだろう。」

と思い、よく行く定食屋さんや、

インドカレーやさんなど、

行くたびに「ないか」確認したのですが・・・。

結局、見つからないまま

3か月が過ぎました。

どうしても見つからないので最近は、

「トートバッグの横に刺してあったから、電車の網棚に乗せた際、トートバッグから落ちただろう」

と諦め、

雨も降るので新しい折りたたみ傘を買いました。

・・・

話は変わりますが、

先日、娘の先生との個人面談が小学校でありました。

小学校に行く際は、必ず自分で

「スリッパ」を持参するルールになっています。

いつもどおり、

学校用としてしか使っていない

スリッパの入ったビニール袋を

押入れから出してみたら・・・。

「あった!!!」

なくなった折りたたみ傘が、

スリッパと一緒に袋に入っているではありませんか!

そこでようやく事情を思い出しまして。

前回、4月にもやはり個人面談に行った際に、

時間ぎりぎりになってしまい、

慌てて家を出ようとしたら

雨が降りそうなことに気が付きました。

それでとっさにトートバッグから

折りたたみ傘を取り出して、

持って行ったのでした。

でも、結局、雨が降るどころか、

面談が終わることには、晴れ間がのぞいていて

傘は使わずビニール袋の中に

入れたままになっていたのです。

・・・

もし3ヶ月前に雨が降って傘を

使った記憶あれば覚えていたでしょう。

使わなかったから存在を忘れたのです。

これをお読みの方はいかがでしょうか?

自分がやったことなのに、

ほぼ無意識にやっていて

記憶から消えてしまった。

そんな経験はありますか???

自分がやったことですから、

忘れてしまったことに気が付いた瞬間、

老化現象が始まってしまったのかと

不安になる人もいるかもしれませんね。

でも私は、今回、

忘れたことに気が付いた瞬間、

「これは記憶力がいい証拠だ!」

と逆に安心したのでした。

・・・

いまいる部屋の壁の色・・・

床の材質・・・

机に見える傷の位置・・・

朝食で食べたレタスの形・・・

ランチで食べたカレーライスの入れ物の材質・・・
 
 ・
 ・
 ・

もし五感を通して入ってくる

すべての情報を全部覚えようとしたら

「5分で脳はパンクする」

と言われています。

それが本当なら単純計算して、

一日1440分(24時間)のうちの5分ですから、

どんなに頑張っても一日の出来事の

0.3%しか記憶していられないというわけです。

実際には、脳が覚えている対象は

昨日のことだけでなく、

過去ことすべてですから、

私の場合42歳なので42年で割ると、

一日の出来事は0.007%しか

覚えていられない。

残りの99.993%は

「忘れて当然」

ということになります。

この計算式にどれだけ正確かは別として、

要するに、

脳が覚えていられる情報は初めから少ないし、

不要な情報を覚えていると効率が悪いので

人間の脳は不要な情報を

「ちゃんと忘れるようにできている」

のです。

なので、

「わたしは必要なかった傘のことを、ちゃんと忘れることができた」

と思えば、それは

「脳がちゃんと動いている証拠」

だと思ったのです。

もしこれが逆だったらどうでしょうか?

「使わなかった傘を覚えていて、使った傘のことを忘れた」

のだとしたら・・・。

そっちの方が問題ですよね(汗)。

・・・

忘れ物をしたことを気にする人がいます。

もちろん、

忘れたことで生活に支障が出たら、

そこでガッカリするのは当然です。

でも、脳の視点から見れば、

「もの忘れをする」

ことは何ら問題なくて、むしろ正常。

問題なのは、ものを忘れたことそもものではなく、

物忘れをしたことを

「気にしていること」

ではないでしょうか?

忘れて当然のことを忘れて、

その自分を見て

「記憶が悪い私・・・」

なんて自己否定していたら

もったいないと思いませんか?

「忘れた自分を褒めろ」

とまでは言いませんが、

「当然忘れる。以上!」

でおわりであります。

・・・

でも人生では、決して忘れてはいけないものや

絶対に覚えていたいことも

忘れてしまうこともありますね。

もし大切なものを忘れたことがあれば、

その時のことをちょっと思い出してみてください。

きっと「別の何か」に気を

奪われてしまったはずです。

人間の脳はいつも新しい情報を

優先して入れようとします。

そのために、前の情報は消えてしまったり、

奥に追いやられてしまうのです。

・・・

かく云うわたしも、7年ほど前に、

栃木県で私のために開催してくれる

会議があるのを失念し忘れてしまい

開始時間10分すぎてから電話をもらったときに

真っ青になった経験があります。

その日の朝まで

「今日は栃木に行かなくちゃ」

としっかり覚えていたのに、

息子を保育園に送り届けて家に帰ったら、

「なんか今日は、予定もなくて暇だなぁ」

なんて思い込んでいたのでありました。

(もちろん謝罪しに栃木まで行きました)

大事なことでも、あえて覚えていようと

意識を向けなければ、

忘れるのは当然のことであります。

当然起きる現象を見て、

自分を否定したり脳を疑うのは

自信を無くすだけでいいことはありません。

【この言葉を自分に言ってみよう!】

「忘れ物をしてもしなくても、脳はいつも正常に動いている!」

これが、ほぼすべての人にとって真実であります。

・・・

そんな風に思いながら、

いつも使っていたお気に入りの方の傘をカバンに戻し、

新しく買ってしまった方の傘を、

押入れに入れたのでした。

つぎ傘が壊れたりなくなったときに、

また新しい傘を買わないようにだけ

気を付けないといけませんね(汗)。

<お知らせ>

忘れたくないことは、ちゃんとした手順で

脳に入れてあげてば消えにくくなります。

その方法に興味ある方は

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自分の脳みそは決して悪くないことが確認できるでしょう。
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