震災被災者の方に電話をかけるタイミング

先週金曜日、ある知人の

携帯に電話をかけました。

5年前に熊本に引っ越した、

私の母とほぼ同年代のカウンセラーの知人です。

東日本の震災を機に娘さんの強い希望に

付き添う形で熊本に引っ越されたのですが、

引っ越し先でまた自身に合うとは

お気の毒なことです。

もし熊本にいるのが自分の家族だったら

間違いなくその日のうちに連絡したでしょう。

でも仲間といえども

「ただの知りあい」「直後」「電話」するのは、

相手に迷惑であることが多いのでしませんでした。

連絡のタイミングを迷われた方も多いのではないでしょうか。

今回の熊本地震の場合、

大きな余震が一週間ほど続いており、

今もなお継続中なわけですから

「こちらの安心のために」

連絡をするというのは、

よほどタイミングを注意していないと、

(心配してくれる気持ちはありがたくても)

「真っ只中」にいる方にとっては

かえって迷惑です。

「相手を心配している」

という思いと

「自分が安心したいから」

という気持ちは、

自分の中で分けて理解したうえで

行動ないとひとりよがりになってしまいます。

では8日目に連絡したのはなぜかというと

おもに2つの理由があります。

①無事であれば退避行動はすでに完了し居場所が決まっている時期であること

②緊張状態が崩れて、疲弊し始める時期であること

命の危険にさらされたとき、

人が緊張状態を維持できるのは

だいたい10日くらいです(H・セリエ)。

震災などの持続してストレスがかかっている場合、

現状のストレス減に対する恐怖や、

将来の見通しが立たない不安などから

10日前後からだんだんと疲弊しはじめます(ASD:急性ストレス障害)。

一週間を過ぎたあたりがちょうど

ちょうど精神的に不安定にも

なりやすい時期です。

それで8日目まで待って電話しました。

いろいろな状況の方がいますから、

みんなにそれでピッタリかわかりませんが、

その知人にはちょうど良い時期だったようで

思わぬ旧友からの連絡をとても喜んでいましたね。

お昼過ぎに電話をしたらすぐに出てくれました。

知人は熊本市内に住んでいて、

息子さんは南阿蘇に住んでいます。

ご本人は今も自宅に一人でいて元気でしたが、

持っている不動産が倒壊の恐れがあるということで、

入居されている妊婦さんやご老人の

転居先の手配に追われているということ。

偶然、同じ熊本県内の南阿蘇に住んでいる息子さんも、

避難所暮らしをしているものの、

前の日に開通した道路を利用して、

お母さん(知人)の家までお風呂に入りに来たのだとか。

息子さんの車は震災直後、無人の状態で

いったん崖から落ちそうになっていたものを、

自衛隊が来て引き上げてくれた

などという話を聞くと、

聴いているこちらまでぞっとします。

とにかく元気そうに話していましたが、

こういう時の元気な声というのは

ストレスがかかっているからこそ

ハイになっている状態だったりしますから、

「かなりしんどいんだな」

と肝に銘じながら、

30分ほど矢継ぎ早に話し続けているのを、

ただただ傾聴したのでありました。

(元気そうな声だから、大丈夫そうなんて思って聞いてはいけません)

慣れない動きをして

体の疲れも出てくる時期ですし、

気持ちもまだまだ不安定な時期ですから、

今週中にもう一度くらい

連絡してみようと思います。

震災が起きた直後に、

支援に動こうとする人がいます。

もちろん家族が現地にいたり、

支援物資を具体的に運べる手段を

持っているのであればそれはやるべきです。

でもどうも見ていると、

ニュースを見てただ心配になったということで、

いきなり素性の知れない

募金先に募金をしてみたり、

東京にある被災県のアンテナショップに

買い物に行くような行為は、

支援とは違うなにかが動機に

なっているのではないでしょうか。

それは、

非力で会う自分に対する「無力感」であり、

その無力感を払しょくしたくて、

動きたくなっているだけなのではないでしょうか。

いわゆる不安心理ですね。

自分の抱えている不安解消ために

動いているならそれは

「他の人に対する支援」

ではなく、

「自分に対する支援」

と知ったうえですることをお勧めしたいですね。

「自分のため」

と表するのは良いのではないでしょうか。

連絡を取るタイミングにしろ、

その他の支援にしろ、

「相手のため」と「自分のため」

はしっかり分けておくと

的外れな支援にならなくなります。

【この言葉を自分に言ってみよう!】

「『人ため』と言いたくなったら『自分のため』と言い直そう」

自分の中にある偽善心も

ちゃんとそうだと認めれば、

それはもう偽善ではなく善になりますね。

「人」の「為」と書いて

「偽(ニセ、いつわり)」

と読むのは、偶然ではなさそうです。

・・・

5年前の東日本の震災の2日後に、

某有名な団体に訳も分からず

多額の寄付をした自分自身を

思い出しながらいま書いております。

<お知らせ>

自分という存在は「善だ」と

思いたいのが人でありますが、

実際には悪とまではいかなくても、

善と偽善の塊からできています。

いいえ・・・実際には、

善も偽善も悪もなく

ただ「私は私」でできています。

そんな風に自分を認められると、

他の人の存在もまた認められるようになる。

自分と他人の心の動きに興味がある方は、

自分を見つめてみませんか。
 ↓
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