察しきれないこと

電車で座っていたら、

駅から30代くらいの女性が

乗ってきて私の前に立った。

その女性を見た瞬間、迷いが生じた。

少しゆったり目の服を着て

お腹が少し大きく見える。

妊婦さんなら席譲りたいけれど

もし違ったら???

席を譲るべきか?

譲らざるべきか?

何にも触れずただ「どうぞ」と席を譲っても、

あとからその人が妊婦さんと

勘違いされたと思い気分を悪くしないだろうか?

あまりじろじろ見ると変だから、

目が届く範囲でできるだけ広く視線を動かして、

妊婦バッジをつけていないか確認しようとするが、

見つからない・・・。

ほんの数秒の間に迷いが100回くらい

頭の中をまわりつづける。

・・・こんな風に、

声かけようかどうしようか

迷って困った、という経験はないでしょうか???

結局、その時は、

考えているうちにタイミングを失い

声もかけられず、

その女性は2駅先で

降りて行ったのでありました。

・・・

「相手の気持ちを察したい」

という人がいます。

日本は察する文化だとも言いますが、

私自身は察するなんてできないと

初めから諦めているほうです。

察するのは結局、

「きっとこうだろう」

「ああかも、こうかも」

と想像と妄想を膨らませているだけで、

本当のことは決してわからないともうからです。

「相手の気持ちがわかる」

というよりも、

「相手の気持ちを当てに行く」

行為ではないかと思うのです。

当てることがいいか悪いかは別として、それは

「コミュニケーションではないよな」

と思うわけです。

私は、やり取りをして分かりあう

コミュニケーションが上手にできるようになりたいので、

そのためにも、察してあてにはいかないようにしています。

あてに行くということは

宝くじを買うようなものではないでしょうあ。

宝くじの仕組みを研究して、

毎回必ず当たるようにしたい思っても

無理な話でしょう。

当てようと思うと、

当たるときもあるし、ハズレる時もある。

という話に必ずなります。

あてに行く対象が宝くじではなく相手の気持ち

つまり人間関係だとしたら、

当たったら喜び、ハズレたら悲しむことを

くり返していて本当に、よい関係性を築けるのでしょうか?

「相手の人からいつもよく思われたいのです」

というのならそれはイコール

「私は、人間関係をハズシたくないのです。当て続けたいのです」

と言っているようなものです。

たしかにできるものなら

私もそうしたいですけれども、

きっと無理でしょう。

でも世の中には宝くじでも、ギャンブルでも、心理でも、

確かに当てるのが上手な人は確かにいますね。

以前テレビでメンタリストのDaiGoさんの

読心術を見たことがありますが、

偶然やあてずっぽとは思えない

素晴らしさを感じました。

ではそれが私にできるか?必要か?と問うてみると、

べつに1を見て10を察することなどできなくても、

相手と誠実にコミュニケーションをとって

お互いの必要をわかりあえれば

それで十分用が足りるわけです。

だから「相手の気持ちがわかりたい」

という言葉を耳にすると、それは

「やり取りできるコミュニケーション力を上げたい」

とも受け取れるし、

「察したい」

とも受け取れるので、

どちらがしたいのかな?と思うのです。

両者はまったく別のことであります。

どう別かといいますと、

前者は「相手をわかりたい」という意味で、

後者は「私を納得させてほしい」という意味で、

動機が真逆です。

どちらを望むかはその人の自由でありますが、

「コミュニケーション力」というのは

当然、前者になりますよね。

では後者は何の能力か?

それは「特殊能力」だと思うのですが

いかがでしょうか?

できそうもない無理な能力を

手に入れようと努力するよりも、

間違ったら間違ったなりに、

わからないならわからないなりに、

相手と誠実にやり取りできる能力さえあれば

いいと思うのですが。。。

人は不思議ですね。

できっこない課題を自分に課して、

それができないからと自分を

責めたりするのですから・・・。

それもまた、

はっきり言ってしまえば

自分に対するうぬぼれであり、

自分が特別な存在でありたいという

おごりでもあるような気がします。

【この言葉を自分に言ってみよう!】

「私は分かりたいのか?分からせて欲しいのか?分からせたいのか?」

まずは自分の中の欲求をちゃんと

分けて理解するするのがよさそうです。

・・・

電車に乗ってきた女性が妊婦さんかどうか

察することはできませんでしたし、

コミュニケーションも取れなかったわけですが(苦笑)

電車に揺られながらずっと考えていました。

そして次回、似た場面があったときにどう対応するか

自分なりのいい方法を思いついて

ホッとしたのでありました。

次回、似た場面が来るのが楽しみであります(笑)。

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