富士山に登りたいなら富士山に登ろうとしないこと

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「富士山に登りたければ、それより低い高尾山(低い山)がちゃんと登れないとできない。高尾山は練習としては最適の場。」

・・・

この話なら誰からも賛同が得られる。


しかし、

「富士山」の部分を「仕事」とか「勉強」とか私のことににおきかえたとたんに、話が変わってしまうことがある。


たとえば、

引きこもりの状態が長く、アルバイト経験もなく、一度も社会に出て働いた経験がない人が就職したいといってきたとする。


その人はいきなり正社員をめざすより、アルバイトからはじめた方がきっとうまくいく。


正社員になるという目的を達成するためにアルバイトという目標設定は決して悪くはない。


以前サポステの相談員をしていたとき、就職したいという人にそのことを伝えると、

「アルバイトですか…」

と不服そうな人がたくさんいた。


本人もだが、親御さんも不満そうだった。


「大学を出て15年も家にいるんです。四年生大学まで出たんですから、正社員になってもらわないと…」


早く自立したい(してほしい)気持ちはわかります。


でもよい結果だけが欲しくて、必要なプロセスを飛ばすそうとすると足元をすくわれる。


もし家の外に出ることすら難しい人が就職したいと思ったら、最初の目標設定は「一人で毎日散歩すること」から始まるかもしれない。


朝起きるのが難しい人なら、「決まった時間に起きる練習をすること」が正社員への最短ルートのときがある。


ものごとは順序がある。


正社員の最低条件である、

起きる、ご飯を食べる、外に出る、通う、挨拶をする、人と話す、相談する、報告する、就業時間までいる…

などができない人が、そのプロセスを飛ばして正社員という地位だけを手に入れることはできない。


たしかに順番を飛ばしてもうまくいく人はいるが、多くの人には当てはまらないし、そもそも人生は当たり外れで進めるものではない。

一見すると得たい結果とは真逆のことをした方が、下地が整い、全体が進みやすくなり、最終的にはよい結果が得やすくなることがある。


・より高くジャンプしたければ、逆の真下に思いっきりしゃがんだ方がより高く飛べる。


・弓矢を遠くに飛ばしたければ、弓は思いっきり後ろに引いたほうがよく飛ぶ。


そのとき、


いっとき逆向きに進むのがけしからんという人はいない。


富士山に登りたい素人は、自信をもってまず高尾山から登り始めたらいい。


「私は富士山に登りたいので、高尾山からじゃダメなんです」

などと言わないこと。


先日、紹介した傾聴のくり返しの練習方法もこれとまったく同じ原理。



気持ちのワードをちゃんとくり返したいなら、「事柄+気持ちを全部」や「事柄だけ」くり返す練習もしっかりやるといいでしょう。


追伸:
いよいよ来週は大阪傾聴1日講座です。
(今日は、別件で大阪に来ています)
来週も大阪でお会いしましょう。

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