責めたくなったら自分を許す

3歳くらいの子どもが電車の中で泣きわめいている。

「他の人に迷惑になるから、静かにしてちょうだい」

おばあちゃんは、少し厳しめにいった。

電車の中で子供に泣かれて、焦った経験が私にもあるだけに、

おばあちゃんの気持ちがわかるような気がした。

「他の人に迷惑がかかるから・・・」

世の中にはいろいろな人がいる。

たしかに迷惑と思う人もいるだろう。

では全員が迷惑と思っているかといえば、

それもまたない。

少なくとも私は、その光景を微笑ましく見ていた。

でも、

私の気分もその日により変わる。

ほほえましく思えない時もあるだろう。

何が言いたいかと言えば、

人はみんな自分の都合がいい話だけを採用する。

おばあちゃんは、孫が泣いていることを

許してくれる人よりも、

許してくれない人の気持ちを「採用」した。

あるいは、許してくれる、くれないに関わらず、

「ちゃんと孫をしつけられない祖母」

という視線を向けてきそうな人の気持ちを「採用」した。

でも、他人の気持ちを採用したようでいて、

そこに、

「自分が恥ずかしい思いをするのが嫌だ」

という思いは1ミリも存在しなかっただろうか?

むしろ、

「自分が恥ずかしい」という想いが先にあり、

それに都合がいい他人の目を採用して、

孫を黙らせたかっただけなのではないだろうか?

そう考えると、

泣き叫ぶ孫をとめたいのは、

他の人のためともいえるし、

自分のためともいえる。

こんな風に考えてみると、

誰かを叱る時というのは、

たいてい自己都合が混ざっているのがわかる。

一見常識的に見える、そのおばあちゃんの反応は、

いい悪いはないが、

「人の目が気になる」とか、

「常識的でありたい」という

「しつけができない人と思われたくない」

など、その人独自の思考のクセであり、

思考のクセが言動のクセとしてよく現れる。

・・・

私は部屋が汚いと娘を怒る。

何度も約束させていて、それを守らないから

けしからんとも言う権利があるような気分になっている。

でも、汚い部屋にいると、

私が気分が悪いから、それに都合の良い理屈を作って

ただ怒ってるだけともいえる。

私が散らかっているのを気にしない人間なら、

娘を叱ることはしない。

無理やり床をきれいに保つ

約束させておいて、守らなと責める。

それは、私信の中に、

気に入らないと怒るクセがあるからだろう。

そうこうしているうちに、

娘も気に入らないと強く怒るようになった。

私の姿を見て、学習したのかもしれない。

では、

そういうよからぬクセに気が付いたら、

どうなおしていけばいいのだろうか?

・・・と、

自分で書いていてこういうのもなんだが、

「なおそう」とすることはお勧めしない。

ポジティブにできる範囲の修正ならなおしてもいい。

でも、

ダメなところをなおそうとするとき

その人の中では、

「自分を責める」という別のクセが

現れている可能性が高い。

ダメなものは「なおそう」と思うこともできるが、

「受け入れよう」「許そう」と思うこともできる。

もし私が、

「娘を責めることは良くないことだから、やめなくてはダメだ」

と思ったなら、それは、

「娘を責めている、自分を責めている」。

「責める」というクセの矛先が変わっただけで、

やっていることは変わらない。

だから、

他の人を責めてしまう自分を「受け入れる」と、

それは他の人を「受け入れる」ことに直結する。

今すぐにはできていないが、

長い目で見た時、私は娘を受け入れたいので

怒る自分を許すことにしている。

それが功を奏しているのかどうかはわからないが、

娘は気に入らないと強く怒るが、

お互いあとに引きづることなく、

たとえば翌日はケロッとして、話すことができる。

それはそれで、心地いい関係になっている。

ネガティブな部分を減らすのはプラス思考ではない。

そもそも、

ネガティブか?ポジティブか?判断しているのは自分だし、

日本語では「減らす」ことを「プラスする」とは言わない。

「減らす」は「マイナス」と呼ぶ。

いいことでも、悪いことでも減らそうなくそうと思うのは、

マイナス思考だ。

・何かにイラついた・・・

・自分の中の欠点に気が付いた・・・

・他人を怒りたくなった・・・

そんな感情に気づいたら、

なおそうとするのではなく、受け入れよう。

【この言葉を自分に言ってみよう!】

「他人を責めたくなる、自分を許そう」

それが、欠点が「なおる」一番の近道。

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